決算委員会で質疑

本日は決算特別委員会最終日で、補充質疑に公明党を代表して、約24分間の質問の席に立たせていただきました。
質問項目は
1.映像の街 せたがやについて
2.世田谷ナンバーについて
3.通学路の安全対策について
以下、質問概要を掲載いたします。
【1】映像の街 せたがや
第三回定例会の代表質問では、区内には「ゴジラ、ウルトラマン・さざえさん」などの、貴重な地域資源が数多くあること、そして、
2020年東京オリンピック、パラリンピック開催は、世界中から、「映像発祥の街世田谷」に来ていただく絶好のチャンスであり、今から新たな官民共同体を組織し、創造性あふれる新しいコミッションを展開すべきと訴えさせていただいたところであります。

現在、多くの自治体では、民間活力を活かした地域活性化の取り組み、いわゆるシティプロモーションが行われております。
例えば、足立区では23区初となるシティプロモーション課を設置、広告マンを民間から登用し課長に据え、プロモーション活動を展開し、区のイメージアップのためのメディア戦略を行っております。
また、浜松市では
浜松市シティプロモーション推進方針を定め、市長をトップセールスマンとし、「浜松」という都市ブランドが確立されるよう取り組んでおります。
イメージキャラクター「出世大名 家康君」の認知度・共感度アップを基盤としてシティコンセプト「出世の街 浜松」の展開をしています。
平成25年度の浜松市のシティプロモーション広告概算額は、イメージキャラクター「出世大名 家康くん」の活躍もあって46億円を超えたとの報告も出ておりました。

総括質疑で佐藤委員より、映像発祥の原点でもあるキャラクターやアニメなどの地域資源が多数存在している世田谷であるにも関わらず、地域活性化が一向にできていないと指摘させていただき、産業政策部門に民間活力を導入すべしと強く提案させていただきました。
その答弁の中で、映像の街世田谷として、区の魅力発信やイメージアップを強化するため、民間の力を導入した推進体制について、平成26年度中に結論をだし、27年度から具体的な事業展開に取り組むとの答弁であったと思います。

質問1.産業政策部門に民間の力を導入するとは、具体的にはどのような体制を想定して、どの様な事業・内容・手法・コンセプトを考えているのかお聞きします。

質問2.27年度からの事業展開となると、もう予算策定に入れなければならない時であります。年度内に決めるなどではなく、今、決断の時ではないでしょうか
他自治体は、本当に生き残りをかけ、首長自らがシティプロモーションのトップセールスマンとしてどんどんやっているわけであります。
今のままでは、チャンスの芽が失われてしまいます。今後どうするのか、改めて区長の決意をお伺いしたい。

【2】次に、世田谷ナンバーについて伺います。
11月17日世田谷ナンバースタートまで、残り1か月余りになりました。
私どもは一貫して、世田谷ナンバー導入するにあたり、ただ単に、世田谷ナンバーだけでは意味がなく、例えば、世田谷生まれの「ゴジラ」「ウルトラマン」「さざえさん」などとコラボするなどして、地域活性化につながる地域戦略と併せた導入を検討することを再三申し上げてきたところです。

さて、聞くところによりますと、国交省の方で、最近、デザイン入りナンバープレートの導入が検討されており、アンケート調査が行われているとの情報が入ってきました。
私どもが、何度も提案してきた、デザイン入りの世田谷ナンバーが実現する可能性が近づいてきたものかと思います。

今年、2月には国交省からオリンピックにちなんだデザイン入りの自動車ナンバーを導入することが、発表されております。
報道では、五輪のマークや、今後決まる東京五輪のロゴをあしらい、背景には富士山や桜など取り入れる予定でもあり、また、現在のナンバー交付金に数百円程度の寄付金を上乗せし、バリアフリー対応のバスやタクシーへの補助金などに使うことも検討されているようです。

質問1.国土交通省において、寄付金付きのデザイン入りのナンバープレート導入について検討を始めたと聞いておりますが、現在はどういう状況でしょうか

寄付金付きのナンバープレートは外国では、以前より実施されております。
たとえば、アメリカの、ミネソタ州では「州の自然と動植物の保護」を目的としたナンバープレート
また、オレゴン州では「観光・地域振興」を目的とした寄付金付きのご当地ナンバーが導入されていると聞いております。

寄付金付きのデザイン入りナンバープレートの導入が可能となる場合、一般的にはナンバープレートの交付は国事業でありますが、地元自治体にも寄付金が入る仕組みができるとすれば、区の財源になるとともに、区民の区政への参加となることにもつながると思います。
例えば、子ども基金をはじめとして、防災基金、みどり基金など、世田谷ナンバーを効果的に活用する場合は自前の歳入にできるようなモデルを国と交渉して導入を目指していけないものかと考えます。
質問2.世田谷ナンバーに付加価値を付けるためにも、このような寄付金付きデザイン入りのナンバープレート導入を実現すべきと思います。区長の決意をお聞きいたします。

【3】通学路の安全対策について

今回の池ノ上小学校での痛ましい交通事故において、大切な命が奪われた事実を真摯に受け止め、徹底して通学路の安全確保を行い、今後、世田谷区からこのような痛ましい事故を絶対に起こさせない決意が何よりも大切であるとおもいます。

平成24年に発生した京都府亀岡市の交通事故を受けて、全国で通学路の緊急合同点検が一斉にスタートし、対策が講じられてきましたが、通学路の安全対策はなかなか進んではおらず、その後も全国で事故は頻発し、今後も最大限の措置を講ずべき状態にあります。

質問1.最初に伺います。池ノ上小学校の事故を受けて、再度、区内全校での通学路総点検を実施してほしいとの声もあります。実施する予定はありますか。実施する場合、前回の総点検を踏まえ、どのような手法で実施するおつもりかお聞き致します。

さて、韓国のスクールゾーンでは、小学校、幼稚園の半径500メートル以内では徹底した安全対策を実施していると聞きました。例えば、
1.ゾーンすべてにハンプ設置
2.ゾーン内にカメラ設置(交通違反と治安維持を目的とした)
3.ゾーン内の速度違反の反則金は一般道路の2倍

このように、国を挙げて、こどもの命が何より大切との明確なコンセプトを持ち施策を実施しております。

子どもの命最優先の観点から1点提案したいのですが、
質問2.現在、警視庁が推進している、ゾーン30を、通学路と重ねて導入することにより、通学路に対する交通安全の意識啓発が推進できるのではないかと思います。
ゾーン30と通学路をオーバーラップさせることにより、ドライバーに、ゾーン30区域内に入ると、スピードを出せない、こどもに注意しなければならないという強い意識を持たせることが可能になると思います。区の見解をお聞きいたします。

国の緊急合同点検以降でも、継続して通学路の安全対策に取り組んでいる自治体があります。
例えば、千葉県柏市では、通学路の緊急合同点検を受け、ひきつづき通学路の安全確保に向けた取り組みを行うために、今年度、「柏市通学路交通安全対策プログラム」を策定しました。
具体的には、小学校ごとに、学校関係者、警察、道路管理者、教育委員会等が参加し、毎年、通学路の合同点検を実施し、対策実施後の効果把握を行い、対策の改善充実を行うとしております。

また、区内においても、例えば、千歳台小学校では、以前より「こどもを守ろうプロジェクト」事業として、学校、PTA,地元地域の方が直接、警察署と連携を蜜にとり、スクールゾーン塗装や防護柵設置や路側帯カラー舗装などに取り組んでおります。

このように、通学路の安全対策は、学校、PTA,教育委員会、道路管理者、警察署、地域など多くの組織が関わる課題であります。
質問3.私は、教育委員会、警察、道路管理者、PTA、学校、地域代表等を交えた(仮称)通学路安全対策協議会を4警察署管内ごとに設置し、そこで安全対策をしっかりと検討すべきであると考えます。
関係機関が一堂に会し、定期的に協議会を開催、学校ごとの問題点をヒアリング、その情報を共有、解決したノウハウを、集積して縦断的・横断的に解決を図るべきであると考えますが、見解をお聞きいたします。

いずれにしても、単発ではなくて、永続的に、通学路の安全対策を講じることが何よりも必要であると申し上げ、諸星委員に変わります。