本日は、決算特別委員会で「企画総務委員会領域」の質問に公明党を代表して、約24分間の質疑応答をいたしました。質問項目は、
①通電火災について
②防火水槽について
③帰宅困難者対策と避難誘導標識設置について
以下、質問概要を掲載させていただきます。
私の方からは、災害対策について何点か、質問させていただきます。
【1】 通電火災について
首都直下型地震が発生した場合、世田谷区において、最も危惧されるのは火災であります。震災時発生した火災をどのようにくいとめることができるかが、区民の生命を守る上で、極めて重要なことと思います。

東京都は木密地域の中で、震災時に特に甚大な被害が想定される約7000haの整備地域を対象に、延焼遮断帯の形成や市街地の不燃化促進などの取り組みを重点的・集中的に実施し、平成32年度までに「燃え広がらない・燃えないまち」の実現を目指し、木密地域不燃化10年プロジェクトをスタートさせました。
区ではこのプロジェクトにおける不燃化特区制度を活用し、「太子堂・三宿地域」「北沢3,4丁目地域」「区役所周辺地域」が今年4月より不燃化特区の指定を受けて、事業がスタートしたところであります。来年度からは「大原1丁目・北沢5丁目地域」などが新たに追加され、今後の木密地域の不燃化が期待されるところであります。

さて、昨年12月に開催された国の有識者会議によりますと、首都直下型地震で、最悪、建物の被害は61万棟、死者が23000人、経済被害は約95兆円に上るとの想定が発表されましたが、
東京都に限ると、死者は13000人、内、半分以上の8400人が火災による死者と見込まれています。環状6号線と環状8号線の間の木密地域を中心に多数の火災が同時に発生し、炎に囲まれて逃げられず、建物倒壊や渋滞で消防車も入れず、多数の被災者が出ると想定されております。

平成7年の阪神淡路大震災では、火災は285件発生しました。総務省消防庁の調査によると、同火災で、原因が分かっている139件のうち、電気による出火が85件で最多になっていて、火災発生の約6割が通電火災であったとされております。
私は、以前、神戸市にある「人と防災未来センター」へ視察にいって震災時の火災発生の様子をうかがってきました。
その時の話では、阪神大地震が起こって、電気がストップ。その後、住民から電気を再開してほしいとの要望で、電気を再開した時に、電気器具等から、火災が発生したと聞きました。

質問1.初めに、国の有識者会議では現在、通電火災について、議論されているとのことですが、どの様に議論されているか、お聞きいたします。

国でも、感震ブレーカー等の配置の方策の検討を進め、実施すべきとされております。

現在通電火災対策としては、3つぐらいの手法が考えられております。
①分電盤タイプ、分電盤のブレーカーを遮断して、電気を止める手法で、工事費用込で数万から数十万円

②コンセントタイプ コンセントに設置して接続された機器(例えば電気ストーブ)だけを遮断する型で、設置費用は5000円程度です。
③3つ目の手法としては、家庭用電源遮断方式というもので、ブレーカーのスイッチに、ボールのおもりがついた紐を取り付け、一定以上のゆれがあると、おもりが落下し、ブレーカーのスイッチが切れる簡易なものです(一個2000円~3000円程度)

横浜市では今年度の7月より感震ブレーカーの設置補助事業をスタートさせ、木密地域を対象に、感震ブレーカーの設置費用の半額を補助する制度を設けたときいております。
今年、7月からスタートとのことで、現在申込みは40件程度とのことです。

質問2.私は、通電火災の危険性を広く区民に周知させ、通電火災を防ぐために現在ある3つの手法など区民に分かるように案内し、利用促進すべきと考えます。特に木密地域に対しては、積極的に周知案内を進めていく必要があるとおもいますが、区の見解をお聞きいたします。

不燃化プロジェクトなどハードの整備は必要ですが、木密地域で、かつ、旧耐震の木造住宅については、通電火災防止策をしっかりとできるように取り組んでいただきたいことを要望し、次に移ります。

【2】防火水槽について
世田谷区では、震災時における「同時多発火災」および「大規模市街地火災」へ対応するため、消防水利が不足する地域等に防火水槽を設置しております。
大地震の影響で消火栓が使えなくなることは十分予想されます。たとえ消火栓が壊れたとしても、防火水槽があれば消火活動が可能であります。

東京消防庁では消防水利について、都内を一辺250mのメッシュに分割し、40トン以上の消火栓以外の水利で確保することとしております。
現在、区内973箇所のメッシュのうち、不足しているメッシュ数は48箇所と聞いております。

質問1.今年度予算では、区内の防火水槽の整備目標を区有地1件、公募等により民有地6件としておりますが、現在のところの達成状況について伺います。

今の、現状では民有地は1件とのことであります。民有地の場合、現実的に地下設置の防火水槽では30年以上、地上設置型でも5年以上、区に無償貸与してもらうわけですから、簡単にいく話ではないと思います。

質問2.250mメッシュの不足地域にこだわらず、とにかく実態面において水利を確保することが重要であると認識しております。例えば、48箇所あるメッシュ不足地域の隣接地域でも、場所さえあれば、新規に設置したり、また、40トン以下の小型水槽でも、可能なところから設置すべきあると考えますが、見解をお聞きいたします。

パネルを用意しました。この地図は防火水槽の不足しているところがわかる250mメッシュに切った地図であります。
防火水槽の不足している48箇所を一つ一はお聞きできませんが、特に、環七の内側の代沢、代田地域の未整備地域についてお聞きしたいと思います。

質問3.たとえば、代沢5丁目地域は、静かな住宅地で、公有地なども非常に少ない地域であります。私は、以前より、小田急の連立事業に合わせ線路跡地の一部に整備すべきと提案させていただいており、区の方でも、小田急線連立事業に合わせての防火水槽の整備をすすめるとのことであったかと思いますが、現在の進捗状況、見通しはいかがでしょうか

質問4.次に、代田2丁目地域においてですが、ここでは、北沢緑道沿いの空きスペースとか、メッシュ未整備地域に隣接する世田谷代田駅の駅前広場を有効活用することで地域の防火水槽の確保は可能ではないかと思います。
同じく、不足している小田急線北側の代田5丁目地域は東電の鉄塔がありますが、電力会社から敷地の一部を借りることなども検討できないものかとおもいます。区の見解をお聞きいたします。

いずれにしても、これらの未整備地域におきましては、小田急線跡地、国有地、都有地、区有地、民有地など、あらゆる手段を使って水利の確保をお願いいたします。

質問5.今年の3月の予算委員会では、我が会派の杉田委員から防火水槽の区道への設置の提案をさせていただきました。
その時の、区の回答では、区道への設置箇所は33基あるとのことでしたが、防火水槽を道路に設置する場合、道路への影響や水道配管などの既存の埋設物の支障など検討課題があるとのことでした。
しかし、いつ起こるかわからない大災害を前にして、区道への防火水槽設置についても、鋭意検討を進めていく必要があると思いますが、改めて見解をお聞きいたします。

【3】帰宅困難者対策と避難誘導標識設置について質問いたします。
まず、帰宅困難者対策について

二子玉川駅周辺では、災害時に多摩川を渡れない場合、多くの滞留者が発生することが予想され、多くの帰宅困難者をいかに避難所へ的確な誘導できるかが、課題であります。

私は、6月21日に二子玉川駅周辺で実施された帰宅困難者対策訓練に参加しました。人数は80人程度でありました。
主催は世田谷区、共催はヤフーと学生ボランティアのivusa(イビューサ)。関係団体で警察、消防、町会、商店街など参加しておりました。
具体的な訓練は、ツイッターやアプリから災害発生の情報をもらい、その情報にもとづいて、避難するという訓練であったわけです。中には、偽の情報が流れ本番さながらの訓練であったと思いました。

質問1.この二子玉川での訓練で得られたものはどんなところであるか、また、実際の災害での駅の滞留者、帰宅困難者の対策をどのように活かしていくご予定かお聞きいたします。

このような訓練を三軒茶屋駅や下北沢駅周辺などでも是非、進めていただきたいと思います。

最後に、避難誘導標識設置について伺います。
国の防災基本計画では地方公共団体は避難場所をあらかじめ指定し、日頃から住民に対し周知徹底を務めるとしております。

この写真を見ていただきたいのですが、この写真は新宿駅近くにある避難誘導標識です。
この誘導標識は協賛する企業や団体の広告板を付けることで、自治体の費用負担なしで設置できているものであります

5年間契約で団体企業から協賛金を募り、設置から維持管理までを、事業を実施しているNPO法人が行うものであります。
また、これらの標識はユニバーサルピクトグラム(絵文字)表記で地域住民ばかりではなく、外国人にも理解できるような避難誘導標識を用いております。
こういったPFI的な手法を取り入れていければ、世田谷区の財政負担にならず、災害対策ができるというメリットもあるわけです。また、企業にとっても社会貢献企業としてPRできるというメリットもあります。
この標識にはソーラーパネル方式もあるとのことで、電源喪失時にも有効であると聞いております。

現在、このような避難誘導標識は、新宿区以外にも、町田市や八王子市や国立市などにも設置されております。
質問2.世田谷区においても地域外の人が多く集まるターミナル駅、例えば、二子玉川駅や三軒茶屋駅や下北沢駅などから避難所への案内などに、このような広告付きの避難誘導標識の設置を提案したいとおもいますが、区の見解をお聞きいたします。

民間活力を活かした、新たな避難誘導標識設置は、区としてもメリットがあります。是非前向きに検討していただきたいと要望し、私からの質問を終わり、平塚委員に代わります。