視覚障害者の安全を守る(青山1丁目の転落事故)

15日に、銀座線の青山一丁目駅で視覚障害者の男性が、ホームから転落し死亡する痛ましい事故が発生しました。亡くなられた方が世田谷区の方でもあり、本当にこのような痛ましい事故の再発を防がねばならないと強く思いました。

駅のホームは視覚障害者にとっては、「欄干の無い橋」ともいわれ、2014年度では転落事故は80件もあると国土交通省の報告がでております。

事故防止にはホームドアの設置が極めて有効でありますが、今年3月末現在、全国で約9500駅の内、ホームドア設置済は約7パーセントの665駅のみであります。
設置の障害になっているのは、1駅で数億~十数億かかる費用とホームの幅や強度の構造上の問題などあるといわれます。

国土交通省では、1日の利用客が10万人以上の駅には優先的に整備するように鉄道事業者に求めてきておりますが、該当する全国251駅のうち、設置済は3割しかない現状です。(世田谷区でも10万人以上の駅は、三軒茶屋駅、二子玉川駅、下北沢駅、明大前駅があるがまだ設置されておりません)

昨年、東急電鉄が東横線、田園都市線、大井町線の64駅すべてに2020年までにホームドアを設置すると表明され、大きく前進するものと期待しておりますが、小田急線、京王線はこれからの課題であります。

私も、議会ではホームドア設置を再三質問しておりますが、早期に設置促進できるようさらに訴え続けてまいります。