今日の夜19:30からのNHKスペシャル「♯健康格差」を興味深く見させていただきました。
{経済格差が健康格差の例}
低所得者は、高所得者に対し、精神疾患になるリスクは3.4倍あり。
同様に脳卒中になるリスクは1.5倍になるとの統計が出ているそうです。
{地域格差が健康格差}
秋田県では胃がん罹患率が全国ワースト1になっているとの報告。
理由は、秋田県民の塩分摂取量が多いことに起因しているとのことです。
{イギリスでの減塩対策}
イギリス政府は塩分摂取量を15%減らすプロジェクトを立ち上げました。
主食であるパンの塩分を7年間で20%減らすことに成功し、8年間で40%の脳卒中罹患を減らすことに成功し、その結果、医療費は2000億円削減できたとの報告でした。
{足立区での取り組み}
足立区では、いつの間にか健康になれる作戦を開始。
飲食店で野菜から最初に摂取できるように働きかけたそうです。
また、小学校では野菜を食べる習慣を実施し、年間5キロの野菜を食べる量が増えたとのことです。
{社会参加の必要性}
高所得者に比べ、低所得者が要介護状態になるリスクがかなり高いとの報告でした。
その理由の一つには、低所得者は外に出なくなるとの理由があるからとのことでした。
ハーバード大学のカワチ教授の見解では「社会参加と交流は健康につながる」とのこと。
愛知県の武豊町では5年間で外に出る人を増やす作戦「憩いのサロン」を実施し、その結果全国の2.5倍の参加率になったようです。
サロンの経費は630万円増加、逆に介護給付負担は1500万円減少できたとの報告あり。
ソーシャルキャピタル、「人のつながり」こそ健康になる重要なファクターとしておりました。