23年度第1回定例会で一般質問

2月24日の午後より第1回定例会の一般質問で壇上にたちました。
今回の質問項目は
1.こどもの一時預かり
2.高齢者の見守り施策の推進
3.高齢者の就労支援
以下、質問概要を掲載いたします。

質問通告に基づき順次質問いたします。
はじめにこどもの一時預かりについて質問いたします。
先日、生後5ヶ月になるお子様を育てていらっしゃるお母さんからご相談をいただきました。その内容は、こどもを世田谷区内の子育てステーションで、一時預かりしようと思っていたものの、子育てステーションは生後1歳児からが預かり可能で、預かってもらえなかったとのことでした。ゼロ歳児のお子さんを在宅で育てているお母さんのケアや、子どもを一時預かりしてくれるところはないものかとの相談でありました。
世田谷区では理由により、いくつかの子どもの預かり施設があります。例えば、保護者の病気や事故、出産、介護などで一時的に子どもの養育ができなくなったとき、区内の社会福祉法人で短期間預かる「こどものショートステイ」があります。この制度は区内在住の1歳以上12歳以下の子どもが対象です。また、通常家庭で育児をされている方が、保護者が就労、通学、通院、親族の介護又看護が必要なときは、私立保育園、区立保育園、保育室での一時保育の制度があります。ここでは0歳児から子どもを預かっているところもあります。理由を問わない子どもの一時預かりができる施設としては、子育てステーションがあります。この子育てステーションは在宅を含めたすべての子育て世帯への支援策として世田谷区が設置を進めている多機能型子育て支援施設で、1歳児から未就学児までが対象になります。
現状では、ゼロ歳児のこどもを預かるとなると、今の子育てステーションのほっとステイではベビーベットがあるとか、乳児施設の整備が必要であるとか、保育士、看護士のスタッフの配置、時間設定など実現するためには、多くの課題がでてくるとおもいます。
しかし、隣の杉並区では一時保育を理由を問わないで生後6ヶ月から杉並区内の5ヶ所の子育てサポートセンターで実施しており、注目を集めております。
ゼロ歳児からの子育て支援の充実については、育児不安や児童虐待を防止する取り組みとして大変重要な施策であり、そういった中でゼロ歳児からの一時預かりの充実を求めるものであります。
ここでお聞きいたします。
子育てステーションのほっとステイでの理由を問わない一時預かりは、1歳児以上からとなっておりますが、ゼロ歳児から一時預かりに対する区の見解についてお聞きいたします。
次に高齢者の見守り施策の推進についてお聞きいたします。
世田谷区では、昨年11月より、見守りを希望する高齢者や社会的孤立の恐れのある高齢者を対象に、10箇所のあんしんすこやかセンターであんしん見守り事業を開始しました。そこでは見守りコーディネーターを配置し、見守りサービスの紹介や見守りボランティアの派遣を行うようになりました。あんしん見守り事業のモデル実施は今後も検証していく必要があるとおもいますが、一刻も早く全区的な展開を期待するものであります。さらに、今後は見守りボランティア事業では、見守りだけではなく、見守り以外の事業にも発展的に推進していくことも必要ではないかと思います。
私は、昨年10月の決算特別委員会で、ボランティア活用について、元気な高齢者を活用し、世田谷区が実施している介護ボランティアポイント制度と同様に見守りボランティアポイント制度を提案しました。この制度は、昨年11月より世田谷区介護支援ボランティアポイント実施要綱に基づきボランティアポイントを付与することになりました。ポイント付与の方法は、あんしんすこやかセンターの見守りコーディネーターがボランティア活動の実施状況を確認し、1回の訪問に付き1ポイント、50円相当で、年間上限120ポイントとするとしております。私は、今後、このポイントを、例えば、区内共通商品券と交換できるようにして、地域の高齢者のボランティア活動が、地域経済活性化にも繋がることもできるようにしてはいかがなものかと思います。
更に、高齢者の見守り政策で、23年度より高齢者安心コールの機能拡充が予定されております。一人暮らしの高齢者、高齢者のみ世帯の方で、見守りや緊急対応を必要とする人を対象に、安心コールセンター職員が電話を通じて定期的に利用者の状況を確認することにより、早めの相談につなげるための見守りを行うとのことであります。この機能拡充は極めて重要な施策であり、必要とされる対象者にしっかりと周知し、実施できることを期待するものであります。
ここで2点質問いたします。
一点目に昨年11月よりモデル実施した、あんしん見守り事業と合わせて実施している高齢者見守りボランティア事業で、全区展開をする上で、今後は、見守りだけではなく、見守りの必要な高齢者とのお話し相手や簡単な家事手伝いなども見守りボランティア事業として追加できないものかお聞きいたします。更に、見守りボランティアポイント制度について、今後はポイントに区内商品券などと交換できるシステムも検討できないものか見解をお聞かせください。
二点目に高齢者安心コールの充実に向けてどのような対象者に実効性のある電話訪問を実施する予定かお聞かせください。

最後に高齢者の就労支援について質問いたします。
日本は、現在、少子高齢社会を迎えております。世田谷区でも65歳以上の高齢者は15万人を超え、今後も高齢化が更に進んでいく見込みであります。
私は、高齢者の方から、今まで働いていた会社から解雇されたが、再就職先は全く見つからないとの相談をいただいております。また、仕事に就かなければ生活がなりたたない、年金などの金額が少なく働いて不足分を補いたいなどの声もいただいております。
現在の景気低迷の情況下の中で、大学生の就職内定率は昨年12月現在約69%と、平成8年の調査開始以来最低の水準になっており、同様に、高齢者の雇用は極めて厳しい状況にあります。
これを踏まえて、世田谷区では産業振興公社で「おしごと相談コーナー」に中高年者対象のシニアワークのコーナーを設け、人材マッチングをおこなっておりますが、現実的には厳しい雇用情勢の中で、求人数を確保するのは中々難しい状況と聞いております。高齢者の要望に応えられるように求人開拓をさらに積極的に行う必要があると考えます。
また、世田谷区では21年度から23年度の3カ年で、国の補助金を活用して臨時的・短期的な緊急雇用創出事業を実施しております。23年度の実施予定事業規模としては、17事業、6億7339万円の規模とのことであります。しかし、このメニューを見ても、高齢者が就労できる仕事はないようであります。私は、このような緊急雇用創出事業にも、高齢者の就労可能なメニューをとりいれていくべきと思います。
更に、区としての新たな高齢者雇用を創出する取り組みが必要とおもいます。例えば、区内の医療、福祉施設や観光、スポーツ施設を回遊するミニバスを運行させて、その運転者やガイドに経験を積んだ高齢者に担っていくこともできるのではないでしょうか。また、高齢者が新たに起業することに対して支援を図ることも含めて、区としての高齢者の就労支援を積極的に求めるものであります。
ここで3点質問いたします。
一点目に現在の世田谷区のお仕事相談コーナーでの高齢者の就労をどのように促進していくご予定かお聞かせください。
二点目に緊急雇用創出事業で高齢者雇用ができるよう、新たな事業を求めるものでありますが、区としての見解をお聞きいたします。
三点目に区として新たな高齢者の雇用を創出するとりくみを検討すべきと思いますが、区の見解を伺います。
以上で壇上からの質問を終わります。