10月27日に小田急電鉄が小田急線の6駅にホームドアを設置するとの表明をしました。
私ども公明党世田谷区議団では、以前より、何度も議会においてホームドアの整備の必要性を訴えておりました。
今回、6駅でありますが、ホームドアの整備が進むことは、世田谷区にとって大きな前進であります。
さて、国交省によると、2014年度は視覚障がい者の転落事故が80件で、障がいのない人も含めると3673件起きております。
特に視覚障害者等の二人に一人がホームからの転落経験があり、駅のホームは欄干のない橋とまで言われております。
ホームドアの設置駅数は、今年3月末で665駅となっており、全体の6.5%で、2007年3月末の318駅から2倍以上に増えております。
ただ、ホームドアの設置には1駅当たり数億から十数億円が必要とされる。また、鉄道各社の相互乗り入れが増えたことで、乗降扉の位置や数が異なる車両への対応が求められることもあり、全国一律で導入するのは難しく、鉄道各社は重要度の高い駅から整備を進めている所であります。
8月の視覚障がい者の転落・死亡事故を受け、国交省検討会は設置前倒しの議論開始し、1日に10万人以上が使う都心部の駅では特に必要性が高いことから、東京五輪・パラリンピックが開催される20年までに優先的に設置するよう鉄道各社に求めております。2020年には、全国約9500駅のうち主要800駅で設置される見通しとのことです。
世田谷区においては、東急電鉄が2020年を目標に東横線、田園都市線、大井町線の全六十四駅にホームドアを設置すると2015年1月に表明し、今年度まず二子玉川駅で工事に着手することになっております。
小田急線の6駅以外の駅、また、京王線へのホームドア早期整備に向けて国、都と連携し働きかけてまいりたいと思います。