福岡視察その2「福岡市における里親制度」

福岡視察の2日目の22日は福岡市こども総合相談センター(えがお館)に伺いました。

この施設は市の児童相談所と教育委員会の相談室が一体となった施設で、私たち会派は全国的に有名な福岡市の推進する「里親制度」について学んでまいりました。

〇福岡市での里親開拓推進のはじまり
平成16年、虐待などによる養護相談の増加で市内の児童養護施設が満杯の状態
市内に養護施設を新設するのは困難

NPO・市民との協働によるモデル事業「市民参加型里親普及事業」を平成17年開始(新しい絆プロジェクト)(里親制度の普及啓発、里親委託数の増加)

〇新しい絆プロジェクト
里親の普及啓発のフォーラム開催、ファミリーシップ活動

里親等委託率の増加幅全国1位になる(平成16年~平成26年比較)

〇里親委託増加で見えてきたこと
里親に対する丁寧な支援の必要
児童相談所や子ども家庭支援センターや病院、児童養護施設などからの里親支援が必要
児童相談所内で里親担当職員配置を当初1名から6名にふやす。

地域における社会的擁護の必要性から「校区里親」が必要
実親との交流・家族再構築の課題あり。

〇今後の課題
1小学校区に少なくとも1里親家庭
支援体制の整備
養育里親の確保