令和元年世田谷区議会第4回定例会で公明党を代表して一般質問で登壇しました。

質問項目は
1、ウィーン市ドゥブリング区との姉妹都市交流事業の更なる推進について
2、風害対策について
3、イエローチョークの活用について

以下質問概要を掲載いたします。
【最初にウィーン市ドゥブリング区との姉妹都市交流事業の更なる推進について伺います】
日本とオーストリアとの外交関係が樹立されてより150周年の佳節を迎えた本年10月、私は、ウィーン市ドゥブリング区との姉妹都市提携35周年を記念する再確認宣言書調印式に区長、議長、区議団代表と共に参加させていただきました。
今回の訪問は世田谷の小学生派遣団と現地のこどもたちとの交流や市内教育施設の視察など大変有意義で価値ある訪問となりました。
本日は、ドゥブリング区との教育、経済、市民交流等についてそれぞれお聞きいたします。
最初に教育交流についてです。
児童生徒の海外派遣は、多感な義務教育期間に、訪問国の文化・伝統に直接触れ、また、現地の子どもたちと交流し、国際的な視野を広げていくことができるなど大きな意義があると思います。
世田谷区の子どもたちが将来世界に羽ばたいていくためにも、私はより多くの児童生徒が海外派遣の機会に恵まれるように小学生だけでなく中学生にもドゥブリング区に派遣できるように取り組むべきと考えます。見解を伺います。
次に経済交流について伺います。
福岡市ではボルドーワインで世界的に有名なボルドー市と姉妹都市交流を行っています。
両都市では姉妹都市30周年を迎えた2012年から「福岡・ボルドー姉妹都市交流協力計画」を締結。「福岡ボルドーワイン祭」を福岡市で毎年開催し、ワインと食の経済交流を進めております。
他会派からもお話がありましたが、ウィーン市ドゥブリング区はワインの産地で、私たち親善訪問団が区内を移動する際に車内から見えたのは、丘陵に広がるブドウ畑でした。ドゥブリング区近郊からとれるワインは大変おいしく、オーストリア国内ばかりでなく、EU諸国へも輸出されているとのことでした。
ドゥブリング区と世田谷区との経済交流を進める上での第一歩として、ドゥブリング産のワインを区内事業者で輸入し、区内のイベントや世田谷みやげ等で販売できるような仕組み作りを検討できないか提案いたします。見解を伺います。
また、市民交流をすすめるための方策として、世田谷区と川場村とで行なわれている「レンタアップル制度」と同様に、世田谷区民にドゥブリング区のブドウの苗木のオーナーになっていただき、出来上がったワインをオーナーに配当するという「ワインの樹オーナー制度」も可能ではないでしょうか。見解を伺います。
さらに文化交流を始めるにあたっては、住民どうしでの写真展や絵画展、絵本展等、まずは草の根レベルでの交流からスタートしてはいかがかと思います。見解を伺います。

【次に風害対策について伺います】
本年、台風15号、19号、21号と多くの台風が日本に上陸し世田谷区をはじめ東日本を中心に甚大な被害をもたらしました。
その中で、台風15号が関東地方を縦断した9月9日の早朝、代田橋駅の商店街が国道20号線(甲州街道)と接するところで強風の影響により女性が転倒し死亡するという事故が発生しました。
日頃より現地周辺を通行されている方からのお話しでは、事故が発生した場所では、十数年前に14階建てのマンションが建築されたころから、春先や冬場にはかなり強いビル風が吹き、強風の影響で転倒事故も多発しているとのことでした。お話しをいただいた地域住民の方からは「このビル風を何とかしてほしい」との強い要望をいただきました。
今回の死亡事故を受け、今後、現地のビル風から起因する事故を未然に防ぐ上で、この風の原因をしっかりと究明し対処していく必要があると考えます。
ここで伺います。まずはビル風の原因究明に向けた調査を実施すべきと考えます。区の見解を求めます。
また、ビル風対策として、手摺をつけるとか、注意看板を設置するとか区としてできる対策を早急に進めるべきと考えます。見解を伺います。
代田橋のこのマンションが建築された2005年当時は、東京都が定める環境アセスメントの対象にはならず、また本区の環境配慮制度の中でも風害に関する資料提出を求める必要性も無かったために、風害に関する調査も実施されておりませんでした。
現在では、環境配慮制度の中で、10階または高さ30mを超える大規模な建物を建設する事業者に対しては風害予測を行うよう要請できるようにはなりました。しかし建物完成後に風の問題が発生した場合の言及までに至っておりません。
また環境配慮制度に基づく環境計画書では風害予測については必要に応じての提出とされ、必須項目にはなっておりません。
港区では、ビル風対策強化のために「港区ビル風対策要綱」を全国で初めて制定しました。この要綱の中で、防風植栽の計画、施工後最長3年後までの多段階の手続きを設けるなどの対策を組み入れております。
世田谷区においても港区の取り組みも参考にしながら、竣工後の検証を含めた環境配慮制度の更なる強化策に取り組むべきと考えます。見解を伺います。

【最後にイエローチョークの活用について伺います】
地域での困りごとの一つに犬の糞の被害があります。
私も町会で緑道清掃を定期的に実施しておりますが、犬の糞が多いことが困りごとになっています。先日ご一緒している清掃メンバーから、「他自治体ではイエローチョークを活用した取り組みでかなり成果をあげているので世田谷区でも是非進めてほしい」との要望を頂きました。
イエローチョークの取り組みとは、放置されている犬の糞を黄色いチョークで囲み、日時などを書き込むことで、放置されて困っている人の存在を、糞を放置している飼い主に知らせる仕組みです。
これを繰り返すことで、飼い主が再び訪れた際に、周囲が迷惑していることに気づき自発的に回収するようになりフン害が減少していくものです。
イエローチョークで成果を上げている京都府宇治市では、2017年年頭には約30の地域で、合計約130個の放置フンが確認されていましたが、年末には9割も減少したとの報告がでておりました。
現在このような取り組みは、名古屋市、小平市、調布市等多くの自治体で導入されております。
そもそも、イエローチョーク作戦というものはナッジ理論からきております。
ナッジ理論とは「ひじで軽く突くような小さなアプローチで、人の行動を変える戦略」です
2017年、シカゴ大学の行動経済学者リチャードセイラー教授がノーベル経済学賞を受賞したことで「ナッジ理論」が世界中に広まりました。
現在企業のマーケティング戦略で使われるほかに、イギリスやアメリカでは公共政策でも使われております。
ナッジ理論で有名な事例に「小便器のハエ」の事例があります。
これは、「男性用トイレの清掃費用が高くて困っていた海外のある空港において、清掃費用削減の対策として、小便器に1匹のハエを描くようにしました。その結果トイレを汚すひとが少なくなり、清掃費用が8割削減できた」との実例です。これは「人は的があるとそこに狙いを定める」という分析結果に基づいて、小便器を正確に利用させたナッジ理論の成功例であります。

ここで二点質問いたします。一点目に世田谷区でもイエローチョークを活用した犬の糞害対策をモデル的に実施することを求めます。
二点目にナッジ理論を活用した取り組み、例えば他自治体で取り組んでいる放置自転車対策や税金の滞納対策など、犬の糞害対策の活用から始め、その他の施策などへの活用も検討できないものかと考えます。区の見解を伺います。
以上で壇上からの質問を終わります。