決算特別委員会(総括質疑)で質問

本日から決算特別委員会が始まりました。
今日は総括質疑が行われ、公明党を代表して佐藤委員と高橋委員と私が質問席に立たせて頂きました。
私からは
1、ふじみ荘について
(来年3月をもってふじみ荘の廃止が決定。現在の利用者が行き場を失うことの無きよう、早急にふじみ荘の受け皿としての既存施設の拡充を図るべき)
2、障害者の雇用創出、就労支援、工賃向上の支援等について
(福祉作業所等での受注拡大策、ネット販売、テレワークの推進、新たな商品開発で販路拡大)
それぞれ質問しました。

以下、質問概要を掲載いたします。

【ふじみ荘について】
「ふじみ荘」は老朽化や利用者減少に伴い、大規模改修や運営コスト等の大きな行政コストが必要となっているため、今定例会に「世田谷区立老人休養ホーム条例を廃止する条例案」が上程、先日の本会議で可決されました。

わが会派では、高齢者の生きがいづくりやフレイル予防の観点からもふじみ荘のように、誰もが利用しやすい金額で、いつでも気軽に集える場所が必要であることを認識し、ふじみ荘に代わる施設にはその機能を付加して高齢者に提供できるようにすることを求め、賛成しました。

また私どもは、ふじみ荘の利用者が行き場を失うことの無きように、早急にふじみ荘の受け皿としての既存施設の拡充をはかるべきと今まで訴えてきました。

そのことを受けて、9月1日の区民生活常任委員会で、ふじみ荘の廃止に伴う利用者対応及び既存施設の利用促進について

1、千歳温水プールや大蔵第二運動場などの見学会を実施。
2、高齢者が囲碁、将棋や憩いの場として利用できる公共施設を案内するリーフレットを作成し、ふじみ荘での配布と相談に応じる
3、千歳温水プール、大蔵第二運動場への利便性を確保するため、ふじみ荘への送迎バスの運用等について調整を進める。
との報告がありました。

先日、私も受け皿の一つとなる千歳温水プールを視察してきました。
76帖の和室「健康運動室」とお風呂があり、囲碁や将棋、カラオケもできる施設でふじみ荘の廃止に伴う受け皿として同様の機能を有していると思います。

Q1、それに加えて、地下にあるレストランのメニューを高齢者向けに追加、テイクアウトで健康運動室に持ち込めるようにする、またマッサージサービス等の機能も付加するよう更なる機能拡充に取り組んで頂きたいと考えます。見解を伺います。

Q2,千歳温水プール条例では、区民スポーツの振興、健康増進、青少年健全育成及び、老人福祉の増進を図るためにの設置目的とされております。
私は千歳温水プールには高齢者健康交流センターとして、高齢者の健康増進に資する施設としての実質的な機能を充実させていくべきと考えます。見解を伺います。

Q3,それから、送迎バスについて、千歳温水プールへのアクセスについては、千歳船橋駅や八幡山駅からの民間バス路線もありますが、今までふじみ荘を経由していたフレンドバスで千歳温水プールにも経由できるよう利用者の利便性の確保に努めるべきと思います。伺います。

新たな取り組みとしての「高齢者の地域参加促進施策」についての報告がありました。
その中で、高齢者の健康寿命の延伸と憩いの場の創出を目的に、民間スポーツクラブの活用の検討を進めるとしております。
Q4,地域の民間スポーツクラブを活用することは高齢者の健康づくりを推進するうえでも重要な施策となると思いますが、具体の検討はどこまでできているのかお聞きいたします。

Q5、来年3月末をもってふじみ荘の廃止が決定しました。現在の利用者が行き場を失うことの無きよう、早急にふじみ荘の受け皿としての既存施設の拡充を図っていただきたい。担当副区長の見解を伺います。

わが会派では以前から第二ふじみ荘の必要性について提案してきました。
区内の銭湯が減少する中で、港区や渋谷区に伺い、地域高齢者の介護予防、フレイル予防のためのお風呂や付随した地域交流室を視察してきました。

平成30年の定例会でお風呂のある健康施設整備の必要性について提案。「区も、高齢者の静養、健康保持や社会交流のため、身近なところで集え、入浴できる場の確保は大変重要である」と答弁しておりました。

Q6,旧玉川高校跡地は来月から令和8年まで、本庁舎改築に伴う区施設として利用されることに決定しておりますが、その後の跡地活用策として、温浴施設を兼ね備えた健康増進施設などの多世代交流施設の整備を求めるところですが、見解を伺います。

【障害者の雇用創出、就労支援の充実、工賃向上の支援等について】伺います。

この夏、福祉作業所に通所されている方の家族の方からのお話しをいただく機会がありました。
春からのコロナ感染拡大の影響で作業所での仕事量が減少して、収入が激減しているとのことでした。

また福祉施設にお聞きしたところ、最近は発注元の企業から幾分仕事も戻ってきたとのことではありますが、まだまだ厳しい状況にあり、特にイベントなどは全くない状態で、自主生産品の販売ができない状況が続いているとのことでした。

公園清掃や施設清掃など委託を受けている事業所はまだ、影響は少ないとのことですが、今後もこのようなコロナ感染の状況が続くことを考えると短期的には仕事の受注増への取り組み、また長期的には障害のある方の雇用創出、就労支援、工賃向上の支援等を抜本的に考えていかねばならない時にきていると考えます。

短期的な取り組みとしては、世田谷区優先調達推進方針を広く庁内外に周知し、作業所の安定的な作業量を確保していくことが必要と思いますが、
Q1,受注拡大のために例えば、各総合支所やうめとぴあでの販売支援はできないものか。
また、小田急電鉄では、昨年梅ヶ丘駅や経堂駅や祖師谷大蔵駅、喜多見駅の構内のイベントスペースで福祉施設製品の販売を行っていたとのことです。小田急電鉄以外にも、京王電鉄や東急電鉄などでも施設製品の販売ができないものか。
更には、国士館、駒沢、日体大、日大等区内大学の構内での販売や区内高校での販売はできないものかと考えます。
あらゆる可能性に挑戦し受注拡大に取り組むべきと考えます。見解を伺います。

長期的な戦略としては、アフターコロナ、ウィズコロナを見据えた抜本的な雇用創出、就労支援の充実、工賃の向上等に取り組む必要があると思います。

以前伺った福祉園のイベントでは自家製のおしゃれな石鹸を販売しておりました。それを今私の家では使っております。
Q2,ウィズコロナの中で、感染防止対策用物品等をネット販売できるような新たなスキームづくりを区として支援していく事も必要と思います。
また、ICTの発達や多様化を背景にテレワークによる就労も増えている昨今、新たな就労の場として障害者のテレワークでの仕事の創出も急がれます。
見解をお聞きいたします。

以前、ある障害者施設に伺った際に、そこでは自家焙煎コーヒーをつくる新しい設備を導入してドリップコーヒーの販売を行っておりました。
その新しい機械導入による売上も順調とお聞きしました。

Q3,受注拡大に向けて、新たな商品開発で売れるものに投資していく。そこから新たな販路拡大につなげていく。
時代にあった投資で事業所自らが新たなものに挑戦していく事は、事業所の活性化にもつながり、工賃アップにもつながってくるものと考えます。
このような取り組みを区として積極的に支援していくべきと考えます。見解を問う