公営企業会計決算特別委員会(中央卸売市場所管)で質問席に立ちました。

「令和4年度 東京都公営企業決算特別委員会(中央卸売市場所管)」で質問席に立ちました。

質問概要を下記に掲載いたします。

・ 卸売市場は、生鮮食料品等の円滑な供給を確保することを通じて、都民の消費生活の安定に資するという重要な役割を担っています。
・ この役割を果たすため、都は市場業者と一体となって衛生管理の強化を図るなど、開設者として中央卸売市場の管理運営を行っています。

・ 【最初に、令和4年度の取扱数量等について伺います。】
・ 令和4年度は、それまで猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症について、厳しい行動制限がなくなるなど、徐々に影響が弱まりつつあった一方で、国際情勢の変化に伴う原油高、円安等に伴う物価高騰により、卸売市場を取り巻く環境は依然として厳しい状況にある一年であった。
・ 一方で、令和4年度の取扱数量等の前年度比較を見ると、取扱数量こそ水産物、青果物、花きにおいて減少しているものの、取扱金額は食肉を加えたすべての取扱品目において増加しています。そこで、
Q1 令和4年度の取扱数量及び取扱金額について、どのように分析しているか、伺う。
・ 取扱数量及び取扱金額についての都の分析について確認しました。この分析においても、新型コロナウイルス感染症の影響は薄れてきている一方で、天候不順や円安等、その他の外的要因による影響が大きくなっていることが分かりました。

【次に、令和4年度決算の内容について伺います】
・ 令和4年度決算において、営業損失は約144億円となっており、令和3年度に引き続き赤字が続いている。
・ 一方、平成30年度において、旧築地市場跡地を一般会計に有償所管換えしたことに伴う約5,623億円の収入があったことで、一時的に資金収支が大幅に回復しました。
Q2 都では、この有償所管換えによって得た資金を基に、豊洲市場の建設のために調達した企業債の償還が始まっていますが、令和4年度の実績と、いつまでに総額でどのくらいの償還をするのか。また、豊洲市場の企業債の償還が終わる年度における資金収支の状況について伺う。
 
・平成30年度に旧築地市場跡地を一般会計に有償所管換えしたことで約5,623億円のスポット収入がありましたが、企業債の償還で令和8年には2183億円の資金残高に減少する試算です。
・ 経営計画では、過去の傾向等に基づき、売上高(うりあげだか)割(わり)使用料収入が5年毎(ごと)に3%ずつ減少していくことを想定した場合、令和46年度に資金ショートする見込みとのことであります。
・ 資金ショートを回避するために、経営計画で示している取り組みを着実に進めていくよう求めます。

・ 【次に、市場施設の施設整備について伺います。】
・ 都の中央卸売市場は、11ある各市場がそれぞれの役割を果たしながら、東京の膨大で多様な消費需要を支えております。
私の地元にも青果と花きを扱う世田谷市場があります。
・ この世田谷市場は、昭和47年にまず青果市場として開場し、その後、平成13年に花き部を併設しましたが、特に中央棟は、建築から50年経過しているなど、老朽化が進んでいるとのことであります。
・ 経営計画によれば、全11市場において、管理棟や卸売場(おろしうりば)、仲卸売場(おろしうりば)などの基幹的な建物が52棟あり、その半分以上の28棟が、建築から30年を超えているということであり、こうした老朽施設について、市場内の環境改善にもつながる維持更新を進めるとともに、各市場の特色を踏まえた機能強化に取り組み、取引環境やニーズに的確に対応することを通じて、11市場全体の最適化を図ることが重要と考えます。
Q3 そこで、長期的な視点に立った各市場施設の計画的な維持更新や機能強化について、経営計画の初年度に当たる令和4年度の実績を伺う。
・ 古くなった施設や設備の膨大な更新需要に対応し、将来を見据えた整備を両立させて進めていくことは、簡単なことではないとおもいますが、生鮮品等の安定的な供給拠点としての役割を果たしていくためにも、市場業者の皆様が、毎日の取引を安心して営むことができるよう環境を整備する観点から、施設の維持更新を適切かつ着実に進めることを要望いたします。
・ また、施設整備にあたっては、卸売市場が地域社会の一員であることも踏まえて、地域への貢献や環境対策など、社会への還元といった視点も取り入れることが重要だと考えます。
Q4 そこで、令和4年度において、地域や環境にも配慮した施設整備について実績を伺います。
・ 先日、私は「東京食肉市場まつり2023」に初めて伺いましたが、多くの来場者に大変に驚いた次第です。
・ コロナの5類移行に伴い、市場まつりを再開している市場もあるとのことですが、こうした取組は、普段、一般の都民が立ち寄り、知る機会の少ない卸売市場や生鮮品等に対する都民の理解を深め、今後の市場運営にとって重要な礎(いしずえ)になるものであり、施設整備の取組とあわせて、引き続き推進していただきたいことを要望いたします。 
・ さて、中央卸売市場経営計画では、市場経営の基本的な考え方の一つに、強固で弾力的な財務基盤の確保について示していますが、持続可能な市場経営の実現に向けては、支出の削減はもとより、収入の確保も重要であります。
Q5 そこで、収入確保に向けた令和4年度の取組を伺う。
・ 先ほども確認したように、令和4年度決算は前年度に引き続き赤字であり、そして、使用料収入の減少が続けば将来的に資金ショートが見込まれるなど、都の市場経営は厳しい状況にあり、収入の確保に向けた取組は重要と考えます。
・ 使用料収入を増加してくためには、市場業者の経営基盤を強化させ、売上を増加させることで、使用料収入を増やす方法のほか、都の市場施設をより有効に利用することで、使用料収入を増やしていく方法もあるのではないかと思います。
Q6 そこでまず、現在の市場施設の利用状況について伺う。
・ 利用率98%というと、ほぼ利用されているとの印象ですが、面積で捉えると、まだ約1万3千平方メートル利用されていない場所があるとのことです。
・ また、都内には11も中央卸売市場があり、中には施設の効率的な利用が進んでいない市場もあるとも聞いております。
・ 例えば、そうした市場施設の空きスペースを商品の荷捌き場などで活用するなど、未利用となっているエリアを有効活用するなど様々な工夫が必要ではないかと考えます。
Q7 そこで、未利用エリアの有効活用について、都の取組を伺う。
・ 場内事業者への倉庫利用の促進など、身近にできる取組から進めていき、使用料収入の増加につなげていただきたいことを要望いたします。

・ 【次に市場業者への経営支援について伺います。】
・ 市場取引を担っている市場業者を取り巻く環境は未だに厳しい状況にあると伺っております。都においては、中央卸売市場経営強靭化推進事業により、市場取引の活性化に向けて、様々な環境変化等に対応するための市場業者の意欲的な取組を後押ししていると聞いている。

Q8 そこで、東京都中央卸売市場経営強靭化推進事業の予算と決算状況について、具体的な事例を含めて伺う。  
・ ECサイトを構築したり、海外販路を開拓するために品質衛生管理体制の強化に取り組んだとのことですが、執行率は44%にすぎません。

・ 今後も、都においては、コロナ禍等で厳しい状況にある市場業者が、昨今の環境変化に応じた自律的な取組を進めることができるよう、引き続き、きめ細かな支援を行うことを要望して最後の質問に移ります。 

・ 【最後に、市場のDX推進に関連して、使用料納付に係るキャッシュレス化の取組について伺います。】
・ 経営計画では、DXの推進等による市場業務の効率化について示しています。
・ ところが、市場業者からの声として、都の中央卸売市場に納める市場使用料の振込は、ネットバンキングが利用できないと聞いております。
・ 豊洲市場や大田市場などの大規模市場であれば、場内に金融機関があるため、そう困らないのかもしれませんが、私の地元である世田谷市場は、住宅地や大規模な公園 に隣接する立地であり、駅前の商店街等から遠く離れていることから、わざわざ使用料納付のために銀行に行くのは非常に手間だと思います。
・ 場内取引においても、QRコード決済などのキャッシュレス決済が進むこのご時世において、銀行に出向いて支払う方法は、時代遅れではないかと考えます。そこで、
Q9 キャッシュレス化に向けた取組を進めるべきと考えますが、都の見解を伺う。
・ 市場業者の声にしっかり耳を傾けながら、キャッシュレス化に向けた取組を進めていくことを要望いたします。
・ 本日は、ここまで、市場施設の維持更新や機能強化に向けた取組、財務基盤強化に向けた取組など、多岐にわたる事項について、質問をさせて頂きました。
・ 中央卸売市場は都民の消費生活を支えるために必要不可欠なインフラであります。
社会経済情勢が目まぐるしく変化する中、市場経営のかじ取りを行う都も、市場取引を支える市場業者も、厳しい状況にはあると思いますが、引き続き、都が様々な工夫をこらしながら、将来にわたって持続的な市場運営ができるよう要望して、私の質問を終わります。